掴めないことを、掴んだ話🍀
私は仲人という仕事を通じて
今まであらゆる年代の会員さんのご縁つなぎをさせて頂きましたが、
ひと際印象に残っている40代女性のお話です。
今から3年ほど前、ちょうど桜が満開だった時期に
当時40歳の彼女が私どもの相談所へ入会されました。
彼女は縁談の話を受けたり、婚活パーティーに行ったりと、
非常に積極的に婚活をされておりました。
子供を強く望んでいたので、早く相手を見つけないといけない!
という義務感が先行していた、という印象でした。
そして入会後、早速私も彼女にちょうど良いと思える
済力もある少し年上の男性を複数紹介しました。
積極的な彼女は、すぐに仮交際になります。
男性も彼女の人柄にほれ込み、
ちょっとしたプレゼントを送ったり、遠方に遊びに行ったりなど、
順調にお相手との距離を縮めていきました。
そして、もうあとは彼女の気持ちが固まるのを待つだけだったんです。
しかし、何か一つ気になるところがあると、
なかなか本交際には進めない性格の彼女は、
ちょっと悩んでしまい、動きのないまま日々は過ぎていきました。
そんな中、同じタイミングで職場の同僚の方から同世代の彼を紹介してもらったそうです。
彼女は相談所に入会しているので、会うか迷ったみたいですが、
せっかくなので素直に会ってみることにしたんですね。
その彼は、お話も上手で、ぐいぐいきてくれる感じだったそうですが、
正直全く外見はタイプではなかったそうです。
しかし、その彼の真っすぐで強い押しが決め手となり、
正式にお付き合いすることになりました。
その時、相談所の紹介で会っていた男性ともお別れし、
相談所を退会した後、半年後にめでたく結婚されました。
その彼女が退会するときに、発した一言が大変印象的だったので、今でも深く残っています。
彼女はこんなことを言ったのです。
『私は当初から理想が高く、第三者の仲人さんから見て丁度良い男性っていう人とお会いしていくうちに、良い意味であきらめがついたんです。』
男性からすれば妥協されて選ばれたという事なので、非常に失礼だと思いますが、実際これが彼女の本心なんですよね。
自分も歳を重ねていくのに、いつまでも理想にしがみついていては、幸せは掴めないということを、彼女は掴んだのです。
要するに『掴めないことを掴んだのです。』
彼女は清々しい表情で退会されました。
みな、何かしらを諦めて結果的に幸せを掴むのです。ということを時々しますが、
いいところで諦めるのは決して悪いことではないんです。
※⑧『相手の良いところに目をむけよう』参照
自分も歳をとっていっているので、お相手の理想からも外れてしまっている、
という現実を感じているのに直視できていない女性が割と多いと感じます。
その彼女は、相談所に入っていなかったら、今の旦那さんともダメだったと思う、とおっしゃっておりました。
これは素晴らしい『気づき』です。
彼女は大変すばらしい『気づき』を相談所で学んだのです。
入会して、皆さんその時に婚活のスイッチが入ります。
彼女は相談所に入って気づきがあったからこそ、掴んだご縁ということになるんですね。
この話にはまだ続きがあります。
実は先日、待望のお子さんを授かったとのご報告を受けました。
コロナで暗い話題が多い中、
本当にうれしいお知らせで、私も大変感激しました。
旦那さんも凄く優しく労わってくれるみたいで、この旦那さんを選んで良かった、と心から思えるようでした。
これから家族も増えて楽しくなりますね。末永くお幸せに♡