結々の縁結びブログ

『ミステリと言う勿れ』から権利と義務を考える

これから話す内容は、日本人とアメリカ人の感じ方や、

思いの違いに大きな差があることが分かり、私自身とても驚いたお話です。

日本人男性って他の国から見たとき、どんなイメージでしょうか。

とても勤勉で、休みも少なく、仕事に対する意識が非常に高い印象かと思います。

これはこれで日本人として誇らしいことなのですが、

先日テレビドラマを見ていて、とてもハッとさせられた台詞があったので、

今回それを皆さんにもお伝えしようかと思います。

 

そのドラマというのが、コミック累計1300万部発行され、

今年1月にドラマ化された菅田将暉さん主演の『ミステリと言う勿れ』というドラマの一コマです。

 少しドラマの背景からご説明します。

このドラマの登場人物に、30代半ばくらいの若手男性刑事がいました。

この方、プライベートでは『お調子者キャラ』なんですね。

その刑事に最近待望のお子さんが産まれたんです。

そこまでは良かったんですが、彼には大きな悩みができてしまったんです。

子どもが産まれたことによって、奥さんが口やかましくなった、

性格がキツくなったと感じて、夫婦関係がギクシャクしているというのが彼の悩みでした。

 

 そこで久能整(くのうととのう)という、変わった名前の主人公に

『なんで女性は子どもが産まれたら、ガミガミキツくなっちゃうんですかねぇ?』

みたいな感じで、アドバイスをお願いしたんですね。

 

その若手刑事の愚痴っぽい相談に対しての、アドバイスがこちらです。

 

僕はたまにメジャーリーグの中継を観るんです。

メジャーリーガーや監督は時々試合を休むんですよ。

奥さんの出産はもちろん、お子さんの入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです。

 なぜなら彼らは立ち会いたいから。行かずにはいられるか!

と言う感じで行きたくて行くんです。

 でもその中継を見てる日本の解説者は何と言ったでしょう?

解説者はこう言ったんです。

 

「あぁ、奥さんが怖いんでしょうねぇ。」

 

分かりますか?

日本人男性には、メジャーリーガーが行きたくて行ってることが理解できないんです。

 私、髙橋も大谷翔平選手が大好きなので、よくメジャーリーグの中継を見るのですが、

年間40億円くらい稼いでいるマイクトラウト選手というスーパースターは、

大事な試合なのに、息子の出産の立会いで数日試合を休んだのです。

一試合出場しただけで3000万円くらいの価値がある選手が、です。

さすがにその時、日本人の私は『えっ?休むの?』て思ってしまいました。

 

ここで、タイトルの『権利と義務』に繋がってくる訳ですが、

アメリカの男性は、自らの『権利』として子どもの行事に出席します。

 一方日本人男性は、子どもが産まれるのだから、参観日だから、

立ち会わなければいけない!という父親としての『義務感』から動くのではないでしょうか。

 

自分の権利と捉えて我が子のイベントに立ち会うアメリカ人と

義務と捉えて立ち会う日本人。

これには雲泥の差があるように感じます。  

 

たしかに、会社に迷惑を掛けたくないとか、

仕事第一主義が刷り込まれている日本人らしい文化の違いだと思います。

仕事を頑張っているからこそ、子どもを養えているので、

仕事も『子育て』という考え方もあるかもしれませんが、

それを言い訳にしている男性も少なからずいますよね。

これは気持ちの問題なので、もちろん無理強いはできませんが、

何となく日本人男性の捉え方、悲しいですよね。

では話を戻しますが、 

子どもを産んだら女性は変わってしまうという相談に対して、

主人公はこんな風に答えています。

『子どもを産んだら女性は変わると言うのは当たり前です。

ちょっと目を離したら死んでしまう生き物を育てるんです。

問題なのはあなたが一緒に変わっていないことです。』

 

これには、相談者の若手刑事もぐうの根も出ないといった感じでした。

この作品の原作者は田村由美さんという方なんですが、言葉の選び方、

ニュアンス一つをとっても、女性ならではの細やかな描写、世界観があり、

多くの共感が得られる作品になっているんだと思います。

 

このドラマを観て私が感じたことをこれからお話します。

女性は、十月十日、お腹の中で子どもを育てて、

その間も、体重が増えすぎない様、赤ちゃんに害がない様、

食生活にも十分気を付け、ツワリの苦しみにも耐え、

最終的にお腹を痛めて、命賭けで出産に臨む女性は、

母親としての自覚がすでに芽生えているのだと思います。

一方、旦那さんに至っては、その間、日々通常の仕事をこなし、

そこまで生活が変わる事はありません。

女性のような経験をしていないからこそ、

父親としての自覚が芽生えるのが遅いのは致し方ないと自分の経験上感じました。

だからこそ、夫婦はお互いの気持ちを理解し合い、

思いやりをもって向き合うことが大切なんだ、と学びました。

結婚や、出産をきっかけに女性が変わってしまったと感じている男性、

日本全国にかなりいらっしゃるかと思いますが、

そんな男性に、この久能整のアドバイスが届いてほしいですね。

同じカテゴリの最新記事

どんな人を選べばいいの?
私って男を見る目がないんです…
そんなに親が大切ですか?そんなに親が正し...
ヒロシ 年齢差を学ぶの巻