箱入り娘タイプの女性へ(娘さん及びご両親)
真剣交際に発展したお二人が最終的に交際を解消されました。
今回はなぜ、婚約間近だったお二人が
最終的に真剣交際解消に至ってしまったのかをお話をさせて頂きます。
まず結婚相談所に来られる女性は、まじめで慎重過ぎるがゆえ、
石橋を叩いて、結局渡らないタイプの方が多い傾向にあります。
ご両親からの愛情を一身に受けて大切に大切に育てられた娘さんですので、
世間一般に言われる『箱入り娘』の女性です。
それは親子仲睦まじくとても素敵なことなのですが、女性の活動を見ていて、
結婚適齢期なのに『精神的に幼いなぁ』『親離れ、また子離れが出来ていないなぁ、』
と感じることが私には多々あります。
そういった女性は、初回予約の電話も親御さんから、
そして入会の動機も、『親に勧められたから。』という、
ある意味他人事のような感じになることもあります。
入会の経緯は、本人の意志が伴っていれば特に問題ないのですが、
あまりにも他人事のような女性は、入会をお断り致します。
なぜなら、そんな女性を男性に紹介することはとても出来ないからです。
本人に活動の意志があったとしても、
活動経緯全てを親に逐一報告することも、私はお勧めできません。
これはなぜかというと結婚相手を『親に委ねる』ことに繋がってしまうからなんです。
結婚相手とは、親が決めるものではなく、自分で決断をし、
二人で親に承諾をもらうというのが正しい道筋だと考えます。
ですので、ご両親にアドバイスをもらうくらいは構いませんが、
ご両親に報告するのは、真剣交際に入ってからで、全く問題ありません。
そういったスタンスで活動して頂きたいと私は考えています。
余談が長くなりましたが、
先月、真剣交際終了になったカップルも、
実はその手前に女性側の親の反対が入ってしまったことが原因だったのです。
反対理由は、本当に些細なことだったので、ここでは割愛させて頂きますが、
親が少しでも難色を示した反応をしてしまうと、
箱入り娘タイプの女性は気持ちが一気に落ちてしまって、
いわゆる『マリッジブルー』に近い状態になるんですね。
実際そうなってしまったら、
そこから気持ちをもう一度上げることは容易なことではないのです。
お付き合いしている期間が浅い『お見合い』での出逢いなので、
信頼しているご両親に少しでも難色を示されたら、
気持ちが落ち込む方に傾くのは想像できますよね。
ご両親はまさか真剣交際を即解消するとまでは思わなかったのかもしれませんが、
娘さんからしてみたら、それが親の本心なんだと感じ、
お相手男性に相談することもなく、真剣交際解消を申し出ました。
結婚相談所に入会する男性は、家族構成はもちろん、
どこの会社にお勤めなのか、年収はいくらなのかまで正直に申告しているのです。
マッチングアプリとは違う、結婚を前提としたとても真面目なお付き合いなのです。
本人が心から好きになって結婚を意識した男性を、
ご両親は簡単に反対してはいけないと私は思います。
結婚生活というのは、楽しい事ばかりではなく、時には多少の苦労もありますよね。
それを乗り越えてこそ、『夫婦の成長』に繋がるのです。
悪い事ばかり想像して、娘のためにそれを回避することばかりを考えている親は、
『子離れ』が出来ているとは到底言えません。
子どもの頃から親の言う通り進んで、きちんと育った娘さんです。
そのご両親が結婚に対し難色を示したら、マリッジブルーにならない訳はありません。
かなり偉そうなことを言って大変恐縮なのですが、
私は仲人をしていて、結婚への芽を、親が摘むことだけはしてもらいたくはありません。
今回の女性会員さんはとても素直な良い女性だったのですが、
この交際を自ら終了させ、相談所を退会してしまいました。
ご両親は相手はいくらでもいると考えているのかもしれませんが、
そんなことはありません。相手と自分の気持ちが一つになることは、
人生でもそうそうあることはない『奇跡』だと思います。
完全にご両親のお眼鏡に叶った男性などはいません。
仮にいたとしても、その男性を娘さんが好きになるか、
そして男性も娘さんを選んでくれるかということも考えれば、
それはそれはとても難しいことなのです。
男性だって容姿の好みもあるし、逐一親が介入してくるパートナーは、
遠慮したいと思うはずだからです。
現代では、職場恋愛や、親が持ってきた縁談で、
とんとん拍子に結婚が決まることが無くなってきています。
それだけ結婚へ進むことが難しい時代なので、
ご両親にはその時代背景も理解しておいて頂きたいのです。
これは仲人としての、私の本心ですので、少しでも伝われば嬉しいです。
今回の女性は、残念ながら退会してしまいましたが、
いずれ気持ちが戻り、また結婚へと前向きになってくれることを願っております。