親離れ・子離れについて
今回は『子離れ親離れについて』です。
結婚相談所では息子、娘に良い結婚相手を見つけたい!
というご両親からお話を頂くことがあります。
当の本人達が結婚相談所の事を知らなかったり、
結婚相談所に行くのは恥ずかしい…なんて事も有ると思います。
そういった事をお話していきますので、
息子や娘に結婚相談所へ行ってほしいかな、とお考えの方は最後までお付き合いください。
『娘のために良い相手を見つけて欲しいんです。条件は高収入・高学歴・高身長な人が望ましいです』
という切実なご両親が、相談所に、よく来られます。
当然子供には良い条件の相手と引き合わせてほしい、というのはよくわかります。
しかし、条件をご両親が決めるのは少し待って下さい。
以前こんな方が居られました。
40歳の女性が、ある男性から3カ月の交際の末、プロポーズを受けました。
慎重な性格の彼女でしたが、優しい男性のお人柄もあり、特になやむこともなく、OKを出しました。
この時の彼女の幸せな表情は、とても印象的でした。
彼女は彼を自分の両親に紹介した場で悲劇はこの後起こりました。
彼の収入を聞いた時のお話でした。
この時彼は自営業をされており、不景気の波を浴びて収入が減っていたんですね。
しかし、将来的には良くなる見通しが立っている。
彼女もそんな彼を支えて頑張っていきたい。
と彼のご両親を説得しようとしました。
しかし、彼女のご両親は納得をせず、2人の仲は引き裂かれたのです。
彼のご両親は娘に苦労を掛けさせたくない、と思う気持ちもよくわかります。
しかし、娘さんの思いを全て否定するのは良くないと思います。
考えてみて下さい。
せっかくの出会いを駄目にされてしまった彼女は次のお見合いに前向きになれるでしょうか?
彼女はこう考えるはずです「次に良い人が居たとしても、また親に駄目と言われてしまうのでは…」と。
当然、彼女は自分の両親が、認めてくれる人を結婚相手に選びたいと思うはずです。
親子が思い合う関係は良いと思いますが、それが今回の別れの原因と成りました。
言い換えれば子供の自立する機会を奪ってしまったのです。
婚活をしている方たちはご両親の意見というのを大変参考にします。
自分を育てた親、人生の先輩、既婚者の意見、自分を一番よく知っている人、
そう考えると言葉の重みが周りの人の何倍にも感じるのではないでしょうか。
もし貴方が子供の結婚に口を挟んでいるのでしたら、一度考え直して見て下さい。
又は、現在婚活中で親の選択に身を委ねている方も同じです。
何の苦労もしない結婚なんてありえないのです。
2人で乗り越えてこその結婚なのです。
ここから先は、あくまで人生の先輩・仲人としてのアドバイスです。
私は、できれば親ではなく、本人とお話しながら進めたいと考えています。
ですので、親御さんに言いたいのは、本人が決めた人なら、よっぽどの事がない限り、反対するのはやめましょう。
せっかく相性が合って、プロポーズも受け入れた訳ですから、
そんな人、そうそう人生で何人も出会えることはないのですから。
本人に言いたいのは、結婚相手を自分で決める事です。
祝福されたいのでしたら、二人で強い気持ちをもって、親を説得しましょう。
結婚には、『自主独立』そんな意味合いもあるかと思います。
結婚するのは自分で、残念ながら親は先に亡くなります。
二人で新たな家族を作っていく訳ですから、
結婚は、『親離れ、子離れ』を卒業する良い機会だと私は考えています。